お盆や彼岸が来ると大勢の方が帰省されお墓参りに行かれると思います。 お盆や彼岸を年中行事と言えばそうではあるのですが、命日やそれ以外の時期でもお墓参りに行くことは、日々の中で迷ったり悩んだりした時には思った以上に心に響く時もあるのではないでしょうか。 昨今は交通事情が発達し、遠距離間での婚姻や転勤、更に海外までと、自分が生まれ育った土地から遠く離れた場所で根を下ろす方も多くなっています。 現在でも居住地とは遠く離れた所に先祖のお墓があるという方も多く、毎年お盆の帰省ラッシュはニュースを賑わせます。 一方、高齢化も注目されている事の一つです。 独居老人、孤独死、老人ホームなどが話題になってきました。独り暮らしのご高齢の方は、お墓参りどころか日々の生活の買い物でもままならないという話もよく耳にします。 それでもご高齢の方は看取った親しい方を想い、やはりお墓参りの季節には想いを馳せるでしょう。 高齢化とグローバル化はこれから更に進んでいくと言われる今、この世に生を受けた私たちはどのように遠い距離で隔たれた血族と寄り添い、時代に適応して生きて行くかを、お墓参りから考えるのも良いのではないでしょうか。 人は誰でもいつか死を迎えます。その死が、生者へ向けた未来のバトンだとするのならば、亡くなった方への想いを拠り所にして互いの心がより身近になれば、今を生きる人と人との繋がりが更に深まっていくでしょう。 |